A

 手錠付きでは着替えられない。
 外されれば、代わりによりしっかり銃を突きつけられ…イコール、
全裸一歩手前から肩で脱げそなツナギを着込む、一挙一動ガン見されるってこと。
 着終わってもばつの悪い思いで俯くツナを、
「Sサイズでもでかいな…」
 と、スパナは評した。

 同じころ、バイシャナは余裕で一席ぶっていた。
「よりによって拳闘で挑…」
「はっ!」
「おっと獄寺!」
「放せ!十代目に何かアブナイことが!まるで何者かが着替えを覗いているような!」
「…汝の拳は」
「落ち着かんか!」
「まだ決まってねーし」
「ノー天気野郎ども!決まってからじゃ遅ぇだろおお!!」
「…少しでも触れた時点で」
「沢田のことだ心配はいらん」
「十代目だから心配なんじゃねーかっ」
「んー、ああ。理屈は解ったのなー」
「む、そう云われるとそんな気もせんではない」
「分解されるのだぞ!コラ!!」

   テレバシーで!


おまけ1
「あのフットワーク!」
「ありゃあ、ルッスーリアのだ」
「獄寺オマエ…」
「んあ?」
「他人の名前覚えられたんだな!」
「バカにしてんのかっ」
「ソイツの名前は?」
「ターバンメタボ。」
「我はっまだっ名乗っておらんっ!!」

おまけ2
『その格好…風邪を引く』
『わっ……服!』
『騒ぐな…行方不明ってことになってる』
『Sサイズ…未完成…の バランス』
『ウチ…好きだ…一番興味ある…十代目…あんた完璧』
『な…』
 耳に押し当て、かろうじて音を拾っていた通信機を握りつぶす。
 すっくと立ったリボーンは、銃を片手に歩き出した。外に向かって。
「ノーーーン!どちらへ行こうって云うんですかリボーーーーンさん!!
出たら死んでしまいますよぉぉう!!」
「あのダメツナ…!時空超えてもそんなんか…!!!」
 取りすがろうとするジャンニーニを蹴り飛ばす。
 同性誘発体質としか思えない生徒と、その貞操を守りにいかねばならなかった。


  頭で考えるなとは云ったが、体で反応させろとは云ってねえ。